会社員を辞めて、ハウスクリーニングの仕事をしたいと考えている人もいるでしょう。
開業する前に知っておきたいポイントを抑えることで、成功する可能性が高まります。
未経験からでも始めやすい副業や独立向けの業種ですが、脱サラで成功させようと思うと相当な労力が必要です。
本記事では、脱サラのために必要な準備や開業にかかる費用、ハウスクリーニング開業の具体的な手順について詳しく解説します。
ハウスクリーニングで脱サラをしたい人はぜひ参考にしてください。
脱サラ前に必要な準備
会社を辞めて脱サラをする前に必要な準備は、以下の2つです。
- 具体的な経営プラン
- 資金準備
事前準備を怠って脱サラをしてしまうと、思うように案件を受注できない・売上を上げられないといったトラブルが起こる可能性があります。
後述する必要な準備をしっかりとしたうえで、脱サラに挑みましょう。
具体的な経営プラン
脱サラをする前に必ず考えておきたいのが、具体的な経営プランや事業戦略です。
事業のコンセプトやターゲットを明確にし、同業他社と差別化できるのがベストです。
また、サービスを提供する際の価格設定もしておくことで、売り上げのシミュレーションができます。
可能な範囲で料金設定をするようにしましょう。
経営プランを考える際には市場調査や競合調査も必要です。
ハウスクリーニングの需要がどの程度あるか、どのような人が利用しているのか調べましょう。
競合調査の方法としては、実際にハウスクリーニング事業で高い売り上げを得ている企業の経営者からのヒアリングや個人活動内容や集客方法についてリサーチする必要があります。
経営プランを立てるためにはやるべきことがたくさんありますが、手を抜いてしまうと事業が円滑に進まない恐れがあるため、時間をかけてしっかりと行いましょう。
資金準備
経営プランを立てたら、開業に必要な資金を準備しましょう。開業にかかる費用や保険金
・税金を用意するだけでなく、最低でも半年分の生活費の確保も必要です。
脱サラ後すぐに安定した収入を得られるとは限らないため、ある程度の貯金がないと生活に困ることになりかねません。
特に、最初のうちは経験やスキルが浅いため案件を受注するのが困難になりがちです。
また、仕事を受注できたとしても初心者の場合は相場より安い金額で請け負うことになりがちなため、思うように稼げないことも珍しくありません。
潤沢な資金を用意しておくことで、売り上げが低い月があっても落ち着いて業務に取り組めるでしょう。
ハウスクリーニングの脱サラ開業にかかる費用
脱サラしてハウスクリーニングで独立・開業するには、ある程度のまとまった資金が必要です。また、独立後の働き方が個人事業主かフランチャイズかでも大きく異なります。
ハウスクリーニングの脱サラ開業にかかる費用は、以下の表のとおりです。
フランチャイズ | 個人 | |
事務所代 | 200万円 | 200万円 |
掃除道具 | 5~100万円 | 5~100万円 |
車両費 | 100万円 | 100万円 |
広告費 | 20万円 | 20万円 |
加盟金保証金 | 200万円 | 0円 |
合計金額 | 420~620万円 | 220~420万円 |
フランチャイズの場合、個人事業主として独立・開業するよりも高見に予算を抑えておく必要があります。
フランチャイズ契約をするためには加盟保証金と呼ばれる費用を支払わなければならず、運営元にもよりますが、最終的な保証金は200万円前後になることが多いようです。
開業後に事業を展開する際には、クライアントと商談などをするうえで使う交際費などの費用もかかります。
ただし、これらの費用は経費として計上できます。また、保険や税金を支払う費用も確保しておきましょう。
個人で開業
個人で開業する場合、自宅を事務所とする場合は事務所代が200万円以下で済みます。
また、自宅の家賃・光熱費・インターネット回線代などを家事按分して経費にすることも可能です。
掃除道具は性能や掃除する場所の規模・購入する台数によって費用に開きがあります。
高額なものを用意すれば質の高いハウスクリーニングができるため、顧客満足度が高まります。
とはいえ、いきなり高額な掃除道具を購入するのではなく、まずは低額のものを用意するのがおすすめです。
埔里省の道具については、事業が軌道に乗ってきたタイミングで高性能なものに買い替えると良いでしょう。
広告費に関しても、どれくらいの規模の広告を出稿するかによって金額は変わります。表中に示した20万円は、あくまでも目安であり規模や方法によって費用は前後します。
なお、広告出稿の具体的な方法については、後ほど詳しく解説するためぜひ参考にしてください。
フランチャイズに加盟
フランチャイズに加盟する場合は個人で開業するのとは違い、加盟金や保証金・研修費・設備費などに200万円程度かかります。
これが半年分であれば半年後に同じ値段を支払わなければなりません。
おおむね年払いにしているケースが多いものの、加入する年数が長ければ長いほど、合計で400万円以上はかかることを念頭に置いておきましょう。
なお、フランチャイズとは既存の店舗のサービス・看板・商品などを借りて事業を展開し、ロイヤリティを対価として支払う仕組みのことを指します。本部へ支払うロイヤリティが40%~70%ほど発生することも覚えておいてください。
以上のことから、フランチャイズに加盟する場合は、個人で開業するのに比べて高額な費用がかかることがわかりました。
ただし、既存店舗の名前で事業を展開できるため、案件の獲得がしやすくなるというメリットもあります。
独立・開業にあたって予算があるという人は、フランチャイズ加盟も視野に入れてみるといいかもしれません。
ハウスクリーニング開業の手順
ハウスクリーニングで開業する際の具体的な手順は、以下のとおりです。
- サービス内容を決める
- 集客方法を考える
- 道具をそろえる
- 開業届を提出する
それぞれの工程について詳しく解説します。
開業のイメージを抱くのにお役立てください。
サービス内容を決める
初めに、クライアントに提供するサービス内容を決めていきます。
料金体系としては、場所ごとに料金を設定する・時間ごとに料金を設定する、の2つのスタイルがあります。
エアコン・お風呂・キッチンなど、得意分野を中心に仕事を受注したい人は、場所ごとに料金を決めるのがおすすめです。
一方で、幅広いクリーニングに対応して多様な案件をこなしたい人は、時間ごとに料金を定めるのが良いでしょう。
場所ごとに料金設定をする場合は、洗濯機やエアコンといったクライアント自身で掃除をするのが困難な場所を選ぶと案件を受注しやすくなります。
集客方法を考える
次に、集客方法について考えましょう。
集客とは、名前のとおりお客様を集める活動のことを指します。
インターネットが普及した昨今においては、Webで集客するのが主流です。Web集客の方法としては、主に以下の3つが挙げられます。
- Webサイトを立ち上げて検索流入を狙う
- TwitterやInstagramなどのSNSを活用する
- 有料の広告出稿をする
Webサイトで集客する際には、SEO対策を施す必要があります。
SEOとは、検索エンジンで上位に表示させる施策のことです。SEOに関するサイト制作を得意としている業者に依頼すると良いでしょう。
また、SNSを活用する際には、サービスの強みやベネフィットなどを投稿するのがおすすめです。
顕在ニーズのある人のものとに投稿内容が届けば、新規の依頼につながるでしょう。
有料の広告出稿をする場合、以下の方法があります。
広告名 | 特徴 | 費用 |
リスティング広告 | 検索エンジンの検索結果ページに表示される広告 | 1クリック毎に広告費がかかる |
ディスプレイ広告 | アプリやWebサイトの広告枠に表示される画像・動画・テキスト広告 | 20万〜50万円が相場 |
リターゲティング広告 | 過去にWebサイトを訪問した顧客に表示される広告 | 1000回につき10円~数百円 |
アフィリエイト広告 | 他者のWebサイトに広告を掲載して貰い成果報酬を支払う方法 | 自身で設定できる |
純広告・バナー広告 | 他者のWebサイトに設けられた広告枠を買う方法 | 交渉次第 |
記事広告 | 他者のWebサイトにPR用の記事を掲載してもらう方法 | 交渉次第 |
動画広告 | YouTube・Instagram・Twitterなどに動画の広告を出稿する方法 | 1再生につき数円~15円が相場 |
SNS広告 | Facebook・Twitter・Instagramなどで配信される広告 | 月間30万円前後が相場 |
さまざまな方法があるため、専門業者に相談したうえで打ちだす広告を選ぶことをおすすめします。
また、シニア層をターゲットとする場合、Web広告だけでなく新聞への折込チラシなどの方法を取るのもおすすめです。
シニア層はインターネットに精通していない人も多いため、アナログな方法と組み合わせることで効果的にアプローチできます。
そのほかにも、ジモティ―などのプラットフォームにサービスを掲載するのも効果的です。
ジモティーとは、掲示板を通じてサービスを販売できるサービスです。基本的に無料で掲載できるため、コストを抑えつつ集客ができるのが嬉しいポイントです。
道具をそろえる
集客方法を決めたら、ハウスクリーニングに使う道具を揃えていきます。具体的には、以下の道具が必要です。
- 雑巾:吸水性に優れたものを選ぶと良い
- ブラシ:隙間・お風呂・洗面台の蛇口の裏側などの掃除に必要
- スポンジ・たわし:掃除箇所にあう形状のものを選ぶと良い
- ヘラ:窓ガラス・お風呂の壁面などの掃除に必要
- スクイジー:窓ガラスなどを水切りする際に必要
- 掃除機:床を綺麗に掃除する際に必要
- ほうき:ベランダや玄関を掃除する際に必要
- はたき:高い箇所を掃除する際に必要
- 中性洗剤:木材・金属・陶磁器といった素材を掃除する際に必要
- 弱アルカリ性洗剤:軽度な油汚れなどの掃除に必要
- カビ除去剤:水回りのカビを掃除する際に必要
- 研磨剤:シンクなどこびりついた汚れを掃除する際に必要
- 酸性洗剤:浴槽の石鹸カスや便器の尿石を掃除する際に必要
- ユニフォーム・エプロン:清潔感のあるものを選ぶと良い
- 軍手・ゴム手袋:安全にクリーニングを進められるものを選ぶと良い
クリーニングを実施する箇所に合わせて、適切な掃除道具を用意しましょう。
値段がピンキリですが、まずは低額のものを揃えることをおすすめします。
開業届を提出する
最後に、開業届を提出しましょう。
開業届とは、新しく個人事業を開始する際に必要な届け出のことです。
クレジットカードの契約・銀行口座の開設・オフィスの賃貸借契約・融資の審査などを行う際に提出を求められます。
開業をしてから1ヶ月以内に税務署へ提出する必要があります。
確定申告の際に青色申告をする場合は、開業届とあわせて青色申告承認申請書の提出も必要です。
なお、確定申告とは1年間の売り上げと経費を書類にまとめ、翌年に支払う税金を確定させる作業のことを指します。
本業ではなく副業としてハウスクリーニング事業に取り組む場合も、年間所得が20万円を超えたら確定申告をする必要があります。
ハウスクリーニングは未経験でも脱サラ開業しやすい業種
脱サラをして事業を始める際には資格取得が必要な職種が多く存在します。
経営プランを考えたり資金を調達したりするほかに、資格取得の勉強に時間を費やすのは大変なものです。
その点、ハウスクリーニングの仕事は、資格を取得していなくてもできるため未経験者でもチャレンジしやすいです。
また、未経験から始めても会社員時代の月収の3倍以上稼げるケースも少なくありません。
もちろん個人の努力は必要ですが、特別な資格がなく会社員時代よりも稼ぎやすいということで、脱サラをするなら一度は検討してみたい仕事と言えるでしょう。
まとめ
ハウスクリーニングをスタートさせるハードルは非常に低く、特別な資格や申請なども必要ありません。初期に購入するものが多いのがデメリットではありますが、一度軌道に乗ってしまえば資本金を回収できるのも時間の問題です。
一方で他社にはない強みを強調したり、集客方法を考えて顧客を獲得したりしなければならないのも事実です。
ハウスクリーニングは、ライバルが多いからこそ努力して出てくる結果の重みが違います。ぜひ全力で取り組んでみて下さい。
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