軽貨物ドライバーの仕事がきついと言われる理由

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インターネットショッピングの利用者が増加したことで、軽貨物ドライバーの需要も増加しています。

軽トラックや商用バンを運転し、荷物をお客様のもとに届ける仕事であり、需要の高さから副業で取り組んでいる人もいるほどです。

しかし、少しインターネットで検索してみると「きつい」「やめとけ」「大変」などのネガティブワードが並んでいる光景を目にしたことがある人もいると思います。

とはいえ、実際のところはどうなのか、気になっている人も少なくないでしょう。

今回は、軽貨物ドライバーの仕事内容の概要と「きつい」と言われている原因、平均収入やメリットを解説します。

副業で軽貨物ドライバーになろうと考えている人、独立・開業をしようと考えている人はぜひ参考にしてください。

軽貨物ドライバーの業務、資格について

軽貨物ドライバーになるためには、必須の資格があります。

取得自体はそれほど難しいものではなく、なるためのハードルは比較的低いのが現実です。

また、軽貨物ドライバーの業務内容についても詳しく知らないという人もいるでしょう。

家に荷物を届けるだけが軽貨物ドライバーの仕事ではなく、それに付随した事務作業なども含まれていることを忘れてはいけません。

それぞれ詳しく見てみましょう。

普通自動車免許

軽貨物ドライバーになるためには、当然ですが運転免許が必要です。

車の運転ができなければ、荷物の配送はできません。運転免許を持っていなければ、まずは運転免許の取得から始めましょう。

ひと口に運転免許と言ってもいくつか種類が分かれていますが、軽貨物ドライバーに必要なのは普通自動車免許です。

いわゆる乗用車を運転するための、ごくごく一般的な運転免許で軽貨物ドライバーとして活躍できます。

注意したいのは普通自動車の定義が取得した年によって異なる点です。

自動車運転免許の制度は平成19年の変更を皮切りに何度か見直しが行われています。

これにより同じ普通自動車免許であっても、運転できる車に違いが生まれているのです。詳細は以下の通りです。

免許の取得期間運転できる車の条件現在の名前もしくは通称
平成19年6月1日以前取得の普通自動車免許車両総重量8t未満、最大積載量5t未満8t限定中型免許旧普通免許旧々普通免許
平成19年6月2日~平成29年3月11日取得の普通自動車免許車両総重量5t未満、最大積載量3t未満準中型5t限定免許旧普通免許
平成29年3月12日以降取得の普通自動車免許車両総重量3.5t未満、最大積載量2t未満普通免許新普通免許

一般的な軽貨物ドライバーであれば、どの種類の普通免許でも問題はありません。

運転できる車の条件に関しても、特に気にする必要はありません。

軽トラ以外の車で配送ドライバーを行う可能性がある場合は、運転する予定の車の車両総重量と最大積載量を確認しておきましょう。

また運転免許とは別で、実際に配送を行う車には営業ナンバーが必要です

軽自動車の場合は黒地に黄色の文字となっているナンバープレートのことです。

一般的な軽自動車のナンバープレートが黄色地に黒の文字となっているため、一目で違いが分かると思います。

営業ナンバーは、その地域を管轄する陸運局が貨物運送事業者であることを示すために交付するナンバーです。

軽貨物ドライバーとして独立・開業する際に使用する軽トラックには、軽自動車のナンバーではなく営業ナンバーを取得してください。

1日の業務内容

軽貨物ドライバーの1日の具体的な業務内容は次の通りです。

  1. 朝一で物流倉庫に向かい、配達先の伝票受け取って配送ルート組む
  2. 配送ルート決定後、午前中に配送する荷物のみを車に積み込む
  3. 積み込み完了後、伝票の住所へ荷物を届ける
  4. 午前の配送完了後物流倉庫に戻り、午後の荷物を積み込む
  5. 積み込み完了後、伝票の住所に荷物お届け
  6. 配送後に物流倉庫に戻り、未配達の荷物をおろしたり締め作業を行ったりする

大雑把な流れにはなりますが、午前と午後で配送する荷物を仕分けして、必要なぶんだけトラックに積み込むところから始まります。

いちいち物流倉庫に戻っていては、時間的にも体力的にも厳しいものがあるでしょう。

午前・午後でそれぞれどの荷物を配送するのか、伝票を見ながら仕分けをしておき、時間になれば配送できるように準備しておきましょう。

一見すると機械的に配送業務をこなしているだけに見えますが、再配達依頼のための電話対応を受けなければならない時もあります。

運転中に電話がかかってきた時には、一度車を停車させて電話対応しなければなりません。

また再配達依頼を受けた結果、当初予定していた配送ルートに変更が生じる可能性もあります。

軽貨物ドライバーの仕事は決してシステマチックではなく、イレギュラーが発生してもどう効率的に配送できるかを考えられる対応力と経験が必要となります。

軽貨物ドライバーがきついと言われる理由

軽貨物ドライバーの仕事についてインターネットで検索してみると、きついという言葉をよく見かけます。

また荷物を配送するという仕事からか、興味のある方でも「大変そうな仕事」というイメージを抱かれることが多々あります。

軽貨物ドライバーがきついと言われてしまう理由はいくつかありますが、主な理由として挙げられるのは次の5つです。

  • 長時間労働
  • 低収入
  • 体力仕事
  • 再配達問題
  • 責任

どんな仕事にも楽なものというのはありません。

ではなぜ「軽貨物ドライバーはきつい」と世間で言われているのでしょうか。詳しく解説します。

長時間労働

軽貨物ドライバーの仕事は、原則お客様の都合に合わせて荷物を配送することです。

配送時間の指定は各会社によって異なりますが、物流倉庫への出勤から締め作業を終えるまで、12時間以上勤務することも珍しくありません。

とある軽貨物ドライバーは、朝7時に出勤し退社するのは21時頃としています。

その日の荷物の量や事務作業の量にもよりますが、休憩を除いても8時間以内で収まることはあまり無いようです。

配送の時間をどこまで請け負うかにもよりますが、夜間の再配達に対応する場合はさらに労働時間が長くなります。

またお客様によっては、土日祝日などの休日に配送を希望する人もいます。

そうなると必然的に休日日数が少なくなることも珍しくありません。

低収入

軽貨物ドライバーの多くは個人事業主であり、配達できた荷物のぶんだけ報酬を受け取れる歩合制を採用している場合がほとんどです。

荷物の量が増えれば収入が増える反面、そのぶん負担は大きくなります。

だからといって配達件数を少なくすれば収入が下がってしまい、低収入のまま仕事を続けざる得なくなってしまいます。

一概に全員が低収入と言えるわけではありませんが、仕事の量によって収入が左右される不安定な仕事であることに変わりはありません。

合わせて注意したいのが、配送に使用する軽トラックの維持費です

個人事業主で独立する場合、受け取った収入からガソリン代や車検代などの車の維持費を捻出する必要があります。

総合的に見ると手元に残るお金が少ない傾向にあり、世間一般からは低収入な仕事と思われてしまうこともあるようです。

収入の問題は、軽貨物ドライバーの雇用形態によっても変わるため、興味がある方はぜひ「軽貨物ドライバーフリーランスと委託どちらの方が稼げるのか」も参考にしてください。

体力仕事

収入の問題と関連するところもありますが、軽貨物ドライバーの仕事は基本的に体力勝負です。

多くの荷物を運べば運ぶほど収入が上がりますが、そのぶん体力が必要になるでしょう。

配送先によってはエレベーターがなく、荷物を持ったまま階段を登らなければならない場合もあります。

また、夏場の猛暑日は冬場の寒い日、台風が直撃しているときや別の日でも関係ありません。

また業務委託で仕事をもらう運送会社によっては、1日の目標配達数を設定している場合もあります。

このノルマが達成できずにきついという風に感じてしまうこともあるようです。

体力面に関しては、きついと感じるのは最初のうちだけだとされています。

部活動の練習と同じく、体が慣れるまでは体力的にきついと感じてしまうかもしれません。

しかし慣れてしまえば、そこまできついと感じることはないでしょう。

最初のきついと思っている時期を乗り越えれば、後はそんなにしんどいと思わなくなるかもしれません。

再配達問題

軽貨物ドライバーを取り巻く、社会問題と化しているものに「再配達問題」があります。

お届け先のお客様が不在の場合、時間を改めて再度配達する仕組みのことです。

インターネットショッピングの急速な拡大により、軽貨物ドライバーの需要は増える一方です。

しかし、それと同時に再配達の件数も増加しており、軽貨物ドライバーへの負担となって社会問題化したのです。現在は国も力を入れて改善に乗り出しており、今後の動きに注目が集まっています。

再配達件数がゼロになることはないでしょう。

さまざまな理由で再配達を依頼しなければならないお客様は大勢います。

しかし、あまりにも件数が多いと軽貨物ドライバー側に負担のしわ寄せがきてしまうのです。

国土交通省も一緒になって再配達件数の削減を図っています。

改善の動きこそ見られるものの、こればかりは軽貨物ドライバー本人の努力だけではなんとも出来ないのが現実です。

軽貨物ドライバーとして開業する以上、再配達問題とは切っても切れない関係にあることを覚えておきましょう。

責任

どんな仕事にも責任というものはついて回ります。

軽貨物ドライバーだけが重い責任を負っているというわけではありませんが、特にこの業界では時間と損害賠償の責任が大きいと言われています。

時間については先程の再配達問題と似たようなもので、お客様が配達時間を指定している場合はそれに間に合うように配達しなければなりません。

中には少し遅れただけでクレームを言われることもあり、時間厳守の責任が重い存在としてドライバーの肩に乗っているのです。

もうひとつは配達する荷物の紛失や破損による損害賠償です。

いわゆるフリーランスドライバーとして独立・開業している場合、発生した賠償金や商品の代替品の手配は全て自分の責任となります。

このような出来事に頻繁に遭遇するわけではありません。

しかし業務の内容から考えると、あまりに責任が重たすぎると感じる人も少なくないようです。

軽貨物ドライバーの平均収入

軽貨物ドライバーの平均収入は、実際の稼働時間と配送する荷物の量で大きく変化します。

一概にいくらというのは比較できませんが、1日の売り上げは平均10,000~14,000円程度とされています。

この状態で22日間働いた場合、1月の売り上げは264,000円です。

配送する荷物の量が多ければさらに収入が増えますし、少なければこれよりも下回る可能性もあります。

また契約する運送会社によっても金額の設定が異なるため、あくまでも参考の収入目安として覚えておいてください。

手取り額の相場

契約内容や配送する荷物の量によって収入が変動するのと同じく、手取り額も大きく前後します。

個人事業主の軽貨物ドライバーの場合、賃金の支払の際に手数料を差し引かれて渡される場合がほとんどです。

手数料の額も運送会社によって異なりますが、一般的には15~20%と言われています。

先ほどの条件で働いたドライバーの手数料が15%であった場合、最終的な手取り額は224,400円です。

働いたら働いたぶんだけ収入に反映されるのが、個人事業主の軽貨物ドライバーの魅力です。

裏を返せば働き方が自由なため、平均収入や手取り額を算出するのはほぼ不可能だとされています。

※本記事の数字は参考程度にしておいてください。

軽貨物ドライバーのメリット

きついと言われる軽貨物ドライバーですが、何も悪いことばかりではありません。

軽貨物ドライバーだからこそのメリットがあるのも事実であり、その魅力に惹かれて独立・開業をしようと考える人もいるでしょう。

軽貨物ドライバーのメリットとして、特に大きなものは次の3つです。

  • 比較的荷物が軽量
  • 女性でも活躍できる
  • 未経験でも可能

これらの詳細を詳しく解説します。

比較的荷物が軽量

軽貨物ドライバーの荷物の配送先のほとんどは個人宅です。

配送ドライバーと言うと、常に重たい荷物を運んでいるイメージを持っている人もいるかもしれませんが、個人宅に重たい荷物を運ぶケースはほぼありません。

お客さんが個人というのも関係していますが、大きな荷物や重量のある荷物は軽貨物ではなく一般的な貨物として配送されることがほとんどです。

全ての荷物が軽量というわけではありませんが、そこまで体力が必要となるような荷物の配送はほとんどないと考えていいでしょう。

女性でも活躍できる

普通自動車免許さえ持っていれば、女性でも活躍できるのが軽貨物ドライバーのメリットです。

体力的に厳しいなどの問題はあるかもしれませんが、荷物が比較的軽量である点、難しい作業を伴わない点などから女性でも活躍しやすい環境であることに変わりはありません。

また同様の理由で、シニアでもチャレンジできるのが軽貨物ドライバーの特徴でもあります。

荷物の中身もほとんどが日用雑貨や衣類、食料品などであるため、体力的な問題を気にすることなく仕事に従事できるでしょう。

未経験でも可能

特別な資格は必要ない軽貨物ドライバーは、完全未経験でも実務に就くことができます。

独立・開業する場合は車両の手配などの準備が必要になりますが、それらさえ揃ってしまえばすぐにでも業務が可能です。

インターネットショッピングの普及により、軽貨物ドライバーの需要は非常に高まっています。

運送会社と契約ができれば、すぐにでも仕事をさせてもらえるでしょう。

まとめ

軽貨物ドライバーの仕事がきついと言われる理由は、労働環境や収入、社会問題化している再配達に関するものまでさまざまです。

一方で、軽貨物ドライバーだからこそ得られるメリットがあることも事実です。

独立・開業する前に情報を収集し、自分のやりたいことかどうかというのを精査してスタートしてみるのもひとつの方法と言えるでしょう。

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