ハウスクリーニングで開業したいと考えているものの、「儲からない」と聞いて不安に感じている人もいるでしょう。
しかし、適切な方法をとれば、ハウスクリーニングで儲けることは十分に可能です。
儲からないと聞いてさまざまな方法で顧客を獲得しようとする人もいますが、むやみやたらに営業を拡大しても、顧客にヒットするかどうかは別の問題です。
ではなぜハウスクリーニングで開業しても儲からないと言われてしまうのでしょうか。
本記事では、ハウスクリーニングが儲からないと言われている理由を解説したうえで、利益を上げるためのポイントを説明します。
ハウスクリーニングで儲けたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
ハウスクリーニングが儲からないと言われる理由について
ハウスクリーニング事業が儲からないと言われている背景には、以下の理由があるためだと言われています。
- 集客がうまくいかない
- 安い単価の仕事しかしてない
- 既存の顧客の満足度の低さ
なぜ儲からないのか理解しておくことで、適切な対処法を講じられるでしょう。それぞれ詳しく解説します。
集客がうまくいかない
ハウスクリーニングの仕事をするうえで、顧客を集める活動のことを指す集客は必須です。
集客がうまくいかないと、どれだけ高いスキルや実績があっても新規案件を受注しにくくなるでしょう。
従来はチラシ広告によって集客するのが主流でしたが、インターネットが普及した現代ではWeb上で集客を行うのが一般的です。
具体的には、SNSで活動内容や強みを発信する・リスティング広告や動画広告などを出稿する、といった方法が挙げられます。
ただし、インターネットに精通していないシニア層に向けて事業を展開したい場合は、チラシ広告が効果的なケースもあります。
若年層向けはインターネットで、シニア層に対しては新聞の折込広告でといった具合に、ターゲットに合わせて集客方法を柔軟に決めていきましょう。
また、集客を成功させるためには、新規顧客だけでなくリピーターの獲得や紹介につなげることも大切です。
1件1件の仕事を丁寧に行うことで、顧客満足度が高まりリピーターや紹介を獲得できるでしょう。
安い単価の仕事しかしてない
低単価な仕事しか受注していない人も、ハウスクリーニング業で儲けるのが困難です。
ハウスクリーニングの仕事には、直接受注案件・下請け案件の2種類があります。
直接受注案件とは、名前のとおりクライアントに直接営業して仕事を獲得することです。
一方で、下請け案件とはハウスメーカーや不動産会社が受注した仕事を請け負うことを指します。
下請けの案件を受注する場合、案件を保有している企業からマージンを抜かれてしまうため、手元に残る金額が少なくなってしまいます。
そのため、1日に何件も仕事をしても、なかなか儲けが出ない状態が続いてしまうのです。
その点、直接受注案件に取り組む場合は売り上げから経費を引いた金額がそのまま手に入るため、効率的に稼げます。
一見すると非常に魅力的な契約ですが、直接受注案件を獲得するためには高いスキルや実績、営業力が求められます。
開業してすぐに直接案件を受注するのは難しいため、まずは下請けの仕事をこなしていく必要があります。
下請けの仕事を通じて一定のスキルや実績が身に着いた状態で、直接案件の受注に向けて営業活動や宣伝活動に着手すると良いでしょう。
既存の顧客の満足度の低さ
ハウスクリーニングの仕事で安定した収入を得るためには、既存顧客に高い満足感を抱いてもらう必要があります。
仕事の質や対応力が低いと、リピーターを取得しにくく、常に新しいクライアントを探し続けなければいけません。
またハウスクリーニングは、平たく言えば家の掃除です。
国家資格も用意されているものの傍目から見ればただの掃除であるため、よほどの専門性を見せなければ顧客満足度を高くするのは難しいかもしれません。
一方で、顧客満足度を高められれば、リピーターの獲得に繋がり収入が安定しやすくなります。
また、「〇〇さんの仕事なら安心して知人に紹介できる」と思ってもらえれば、営業活動をしなくても紹介によって新規の顧客を受注できるようになります。
そのため、まずは目の前の仕事を丁寧かつ正確にこなしましょう。
また、技術力だけでなく顧客への対応力や清潔感も必要です。
顧客にとって心地よい適度な雑談をすることで、人柄で仕事を獲得できることもあるでしょう。
ハウスクリーニングのフランチャイズに加盟すると
ハウスクリーニングの仕事をする際には、独立して活動するほかにもフランチャイズに加盟する方法があります。
フランチャイズとは、対価としてロイヤリティを支払う代わりに法人や個人が既存店舗の名前・商品・サービスを借りて事業を進められる仕組みのことです。
フランチャイズに加盟するとどのようなメリットがあるのでしょうか。
また、加盟前に知っておくとどのようなデメリットやトラブルを回避できるのかも押さえておきたいところです。
それぞれ詳しく見てみましょう。
メリット
ハウスクリーニングのフランチャイズに加盟することで、格段に仕事を受注しやすくなります。
未経験者がいきなり個人で活動をしても、実績がないため依頼を受けにくいのが現実です。
その点、フランチャイズであればすでに実績があり利用者の多い店舗の名前を使えるため、仕事の依頼が集まりやすいです。
フランチャイズはノウハウや看板を借りて授業を始めることであり、始めからある程度名前の通った人として事業を開始できるようになります。
また、ハウスクリーニング業に関するスキルやノウハウが本部から共有されるのも嬉しいポイントです。
経験がない人でも、大手企業が所有しているノウハウで勉強できるため、スキルアップがしやすいでしょう。
デメリット
フランチャイズに加盟する最大のデメリットは、ロイヤリティ、中間マージンを抜かれてしまうことです。
個人で活動する場合は売り上げから経費を差し引いた金額が利益となりますが、フランチャイズに加盟すると40%~70%ほどのロイヤリティがかかります。
本部のブランドイメージを保つ必要があるため、自由度の高い業務ができない点もデメリットです。
フランチャイズによっては、契約当初に与えられたマニュアルを守る必要があるため、事業主の意思で創意工夫をしにくい傾向にあります。
また、本部で不正行為などが発覚した際に、悪影響を受けてしまうケースもあります。
多店舗が原因であっても、クライアントからの信用を失ってしまい、思うように仕事を受注しにくくなるのです。
SNSが普及している昨今では、不正行為などの情報が一瞬で広まってしまうため、リスクを負っていると考えられます。
ハウスクリーニング開業で利益を上げるのに必要なこと
儲からないと言われているハウスクリーニングですが、以下の工夫をすることで利益を上げられます。
- コミュニケーション能力
- 営業、宣伝力
- 専門技術で差別化
上記の方法を取り入れることで、利益を上げて儲けることは十分に可能です。それぞれ詳しく見てみましょう。
コミュニケーション能力
ハウスクリーニングの仕事で利益を上げるためには、コミュニケーション能力が欠かせません。
同じ技術力を保有している人でも、クライアントにとって心地よい対応ができるか否かで、満足度は大きく変わってきます。
また、仕事を得るために営業活動をする際にも、円滑なコミュニケーションを取る必要があります。
クライアントからの要望を汲み取ったうえで、ニーズに応えられる提案をすることで、仕事の受注率が向上します。
コミュニケーション能力を磨く方法としては、日々の会話の中で以下の項目を意識するのがおすすめです。
- 相手の話をよく聞く
- 思い込みで相手のことを決めつけない
- 相手に伝わりやすい表現を意識する
- 声のトーンや会話のスピードなどを相手に合わせる
- 結論から話し始める
- 適度な質問を投げかけて相手の話を引き出す
毎日意識していくことで、徐々にコミュニケーション能力が高まります。
営業、宣伝力
営業力や宣伝力も、ハウスクリーニングの仕事で十分な利益を得るために不可欠なスキルです。営業力を磨くためには、書籍やセミナーを通じて勉強する方法が一般的です。
また、宣伝力をアップさせるためには、以下の施策を講じるのが有効とされています。
- Webサイトを作成する
SEO対策を施したWebサイトを用意することで検索流入を期待できる
- SNSで宣伝をする
TwitterやInstagramなどでサービス内容に関する投稿をする
- 有料の広告出稿をする
リスティング広告やSNS広告などを有料で出稿する
集客方法をイチから学んで実践するのには膨大な時間や手間がかかるため、専門業者へ依頼すると良いでしょう。
自分で出来るに越したことはありませんが、専門業者に依頼して時間を作り、自分はハウスクリーニングの技術向上に努めるのもひとつの方法です。
専門技術で差別化
ハウスクリーニングの仕事を生業としている個人や業者は、数多く存在します。
そんななかで競合よりも高い利益を生み出すためには、専門技術を身に付けて差別化を図る必要があります。
例えば、ガラス再生研磨に関するスキルを習得しておけば、単なるガラス交換だけではなくガラスを削り磨くことで美しい見た目に再生することが可能です。
そのほかにも、国家資格であるハウスクリーニング技能士の資格を獲得すれば、競合よりも専門的な技術を身に付けられます。
また、エアコン周りの技術を磨き、エアコン取付や修理の仕事を請け負えるようにするのもおすすめです。
このように、自分ならではの専門技術を習得して強みとして売り出すことで、高い利益を上げやすくなるでしょう。
エアコン取付業がおすすめの理由
副業収入を得たい人や脱サラに挑戦したい人には、エアコンの取付の仕事がおすすめです。ここでは、エアコンの取付の魅力を解説します。
- 資格よりも知識で始められる
- 繁忙期の売上アップ
選択肢のひとつとして、エアコンの取付業での開業を検討してみてください。
資格よりも知識で始められる
エアコンの取付の仕事は、資格を所有していなくても知識さえあれば始められます。
未経験者でもチャレンジしやすいのが嬉しいポイントです。ただし、専門知識を身に付けるためには勉強が必要です。
また、資格を取得することでより幅広い仕事を受けられるようになり、利益の向上が期待できます。
さまざまな資格がありますが、特におすすめなのが電気工事施工管理技士と冷媒フロン類取扱技術者の資格です。
電気工事施工管理技士の資格があればコンセント周りなどの電気工事にも対応できます。
そのほかにも、冷媒フロン類取扱技術者の資格を取得すれば業務用エアコンも取り扱えるようになるのです。
エアコン取り付け業に必要な資格については「エアコン取り付け業務 必要な資格と知識」で解説しています。
興味のある人はぜひ一度参考にしてください。
繁忙期の売上アップ
7月~8月の暑い時期には、エアコン取付業の需要が大幅に高まります。
日本で生活しているすべての人にとってエアコンは必需品であるため、夏は取付の依頼が殺到します。
そのため、繁忙期だけで300万円以上稼ぐ人も珍しくありません。
繁忙期にがっつりと稼いで閑散期には他の事業に取り組む、といったスタイルで仕事を進められるため、他の仕事と両立しやすいのが魅力です。
また、夏場以外の閑散期であっても、新築・リフォーム案件や学校・商業施設などの案件を獲得できれば安定した収入を得られます。
繁忙期があることで、副業としても本業としても取り組みやすい点もエアコン取付業のメリットです。
エアコン取付の仕事は低リスクで安定して稼げる
資格不要で未経験者でも始めやすいエアコン取付の仕事は、低リスクながら安定して稼げます。
高額な資金がなくても事業を始められるため、金銭的なリスクを背負わなくて良いのが嬉しいポイントです。
また、繁忙期にがっつりと稼げるため、メリハリをつけて仕事に臨めます。
集客方法を工夫する・目の前の仕事を丁寧にこなす、といった行動を心がければリピーターの獲得や紹介につながり、収入を安定させやすくなります。
また、コミュニケーションスキルや営業力を磨くことも、収入アップに有効な方法です。
ハウスクリーニングの仕事にチャレンジしたいと考えている人は、ぜひエアコン取付業務も習得してみてください。
まとめ
ハウスクリーニングで開業しても儲からないという意見は、ある側面だけ切り取れば正解かもしれません。
では正解かと言われれば、そうではないのも事実です。
最終的には個人の努力によって変わってくるため、100%ハウスクリーニングでは儲からないというわけではないということを覚えておきましょう。
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