エアコン取り付けの仕事に興味はあるものの、きついのではないか、長く続かないのではないかと不安に感じている人もいるでしょう。
どれくらいの負担がかかるかを理解しないまま仕事を受注してしまうと、予想だにしなかった後悔をして仕事をやめてしまう可能性もあります。
本記事では、エアコン取り付けの仕事が大変な理由とメリット、エアコン取り付けの仕事がおすすめな人の特徴について解説します。
これからエアコン取り付けの仕事をしようと考えている人、興味はあるが不安が残っている人は、ぜひ参考にしてください。
エアコン取り付けの仕事が大変な理由
エアコン取り付けの仕事が「きつい」「大変」と言われている理由として、以下の5点が挙げられます。
- 取り付け工事費用
- 季節差がある
- 体力が必要
- 労働環境が厳しい
- 時間が不規則
具体的にどのような点が大変なのか詳しく解説します。エアコン取り付け業に挑戦するか判断基準として覚えておいてください。
取り付け工事費用
エアコン取り付け業の平均単価は10,000円~30,000円程度ですが、場合によっては平均より安い費用で請け負うケースもあります。
クライアントから直接案件を受注せずに元請け業者を挟む場合、中間マージンを抜かれるため、最終的に受け取れる金額が安くなりがちです。
特に、最初のうちは自身で直接案件を受注するのが困難なため、元請け業者から仕事をもらうか低単価な仕事をたくさんこなすかの選択をしなければならなくなります。
また、配管部などの材料費をエアコン取り付け業者が負担するケースが多く、差し引かれる経費が高額となり利益が残りにくいという特徴もあります。
上記の問題への対処法は、以下の3つです。
- 元請け業者に単価アップの交渉をする
- 単価の高い元請け業者から案件を受注する
- 直接取引ができるクライアントを探す
いきなり単価交渉や直営業をしても通らない可能性が高いです。
最初のうちは低単価の案件をこなして、スキルや実績を獲得できたタイミングで単価交渉やクライアント探しをすると良いでしょう。
季節差がある
エアコン取り付け業は、繁忙期と閑散期の差が激しい仕事です。
エアコン需要の高まる夏場には仕事が殺到しますが、涼しい季節には仕事量が少なくなりがちです。
毎月安定した収入を得られるわけではなく、繁忙期にがっつり稼ぐスタイルになることを想定しておきましょう。
ただし、閑散期に全く仕事を受注できないというわけではありません。
新築やリフォーム物件におけるエアコン設置の仕事なら、季節を問わずに安定した需要があります。
また、オフィスビルや病院などの施設の仕事を請け負うことができれば、夏場以外にも稼ぎやすくなるでしょう。
なお、オフィスビルや病院などのいわゆる事業用施設のエアコン取り付けに関しては、電気工事の免許を持っておかなければ作業できません。
体力が必要
繁忙期である夏場には休む暇もないくらい仕事が殺到するため、エアコン取り付けの仕事をする際にはある程度の体力が必要です。
場合によっては、7月~8月に1日も休みの日を作れないこともあるでしょう。
また、エアコン取り付けの仕事はエアコン本体や室外機を運搬するときに体力を消耗しやすい状況です。
台車を使える場合は比較的身体への負担が少ないですが、なかには自分の手でエアコン本体や重い室外機を運ぶケースもあります。
エレベーターが設置されていないアパートやマンションでは、室外機を持って階段を上ることになるため、大きな負担となります。
労働環境が厳しい
過酷な労働環境で業務に臨まなければいけない点も、エアコン取り付け業が大変だと言われている理由のひとつです。
空調の効いていない室内や屋外で業務に取り組むことが多く、夏は暑く冬は寒い環境で働くことになります。
特に夏場は熱中症との戦いになる可能性もあります。こまめな水分補給と休憩をしながら、しかし迅速・丁寧に仕事をしなければなりません。
冬場は特に大きな病気のリスクはありませんが、寒さとの戦いになるため普段以上に体力を消耗することを覚えておきましょう。
また、案件によっては高い場所でエアコンを取り付けることもあり、怪我のリスクも生じます。
いきなり独立して一人で活動するのではなく、まずは副業として試してみることをおすすめします。
時間が不規則
エアコン取り付けの仕事は、毎日働く時間がバラバラです。
一般的な会社員のように定時が設けられているわけではないため、仕事優先になりがちになり、生活習慣が乱れやすい傾向にあります。
また、昼間の時間帯にエアコンの取り付けをすることもあれば、夜間の依頼が入ることも珍しくありません。
新築・リフォーム物件などのエアコン取り付けを請け負う場合、昼間に仕事をすることになりますが、商業施設や学校の場合は人のいない夜の時間帯に業務が発生します。
生活習慣の乱れによって体調を崩してしまう人もいるため、無理のない範囲で仕事を請け負うように心がけましょう。
エアコン取り付けの仕事はやりがいがある
「きつい」「大変」とも言われているエアコン取り付け業ですが、大きなやりがいを感じられる仕事でもあります。
- 働きながら技術向上可能
- 頑張れば報われる可能性が高い
- 人の役に立つ
大変な部分だけでなく、やりがいについても把握しておきましょう。
働きながら技術向上可能
エアコン取り付け業は資格を所有していなくてもできる仕事であるため、実際に働きながら技術力を向上させられます。
最初は資格を持っていない状態で案件をこなし、慣れてきたら資格を取得することで仕事の幅が広がるでしょう。
例えば、冷媒フロン類取扱技術者の資格を取得することで、一般家庭用のエアコンだけでなく業務用エアコンの点検や回収などができるようになります。
また、電気工事が必要な案件に取り組むためには、電気工事士の資格が必要です。
いきなり資格取得のために勉強を始めるのではなく、業務に慣れてきたタイミングで資格の取得を視野に入れることをおすすめします。
詳しくは「エアコン取り付け業務 必要な資格と知識」で解説しています。
頑張れば報われる可能性が高い
努力が報われやすい点も、エアコン取り付け業の魅力のひとつです。
企業に所属して案件を受ける場合、技術力に応じて給料アップや役職への昇進ができるケースが多くあります。
また、資格を取得することで手当を受け取れることもあります。
独立して自分でクライアントから直接案件を受注する場合においても、高いスキルや実績があれば交渉によって単価を上げられるでしょう。
人の役に立つ
すべての人にとって、エアコンはなくてはならない必需品です。
近年は地球温暖化も深刻化しており猛暑日が増えているため、エアコン取り付け業は多くの人から感謝される仕事だと言えます。
仕事をするうえで直接感謝の言葉をもらえる機会が多く、強いやりがいを感じられるでしょう。
人の役に立てる仕事をしたいと考えている人は、ぜひエアコン取り付けの仕事に挑戦してみてください。
エアコン取り付けの仕事のメリット
エアコン取り付け業に取り組むと、以下の4つのメリットを得られます。
- 未経験でも知識があれば始められる
- 気象条件に左右されにくい
- 将来性のあるスキルが身につく
- 転職しやすく独立もできる
未経験でも知識があれば始められる
求人サイトには、未経験者でも応募できるエアコン取り付けの仕事がたくさん掲載されています。
技術職のなかには実務経験がないと採用されにくいものもありますが、エアコン取り付けの仕事は、未経験者でも始めやすいのが嬉しいポイントです。
ただし、知識がまったくない状態では仕事ができません。
現場で経験を積んだり、知り合いに同行して作業を手伝ったりして知識と技術を身につけましょう。
気象条件に左右されにくい
エアコン取り付け業の需要が高まるのは7月~8月の暑い時期ですが、猛暑日が多い年もあれば冷夏と報道される年もあります。
しかし、比較的気温の低い年であっても、エアコンを全く使わない人はほとんどいません。
また、室内で作業をすることの多い仕事なため、雨や台風の日でも突然仕事が無くなるリスクが低いと言えます。
そのため、気象条件が原因で仕事を受注しにくくなることはほとんどないでしょう。
気候の影響を受けずに毎年繁忙期にはたくさんの仕事を受注できるため、がっつり稼ぐことができます。
将来性のあるスキルが身につく
日本で市民が生活している限り、エアコン取り付け業への需要がなくなることはありません。
住宅・商業施設・病院・学校だけでなく、企業の工場や倉庫にもエアコンが必要です。
エアコン取り付けに関するスキルを身に付けておけば、将来的にも仕事に困ることはないでしょう。長
期的に安定して仕事を請け負える仕事であるため、手に職をつけたい人にとって大きなメリットだと言えます。
転職しやすく独立もできる
エアコン取り付け業は、高いスキルを保有していればほかの企業へ転職しやすい傾向にあります。
より待遇の良い企業に転職すれば、年収アップを実現できるのが嬉しいポイントです。
また、コネクションを作っておけば独立することも可能です。
独立すれば、企業からマージンを抜かれることないため利益率が高まります。
日頃の業務を丁寧にこなし、顧客から高い満足度を得られれば、独立してからも仕事の受注に困ることはないでしょう。
ただし、独立後には自分で営業をして仕事を獲得することも必要です。
スムーズに新規顧客を獲得するために、独立前に営業や交渉に関する勉強をしておくことをおすすめします。
エアコン取り付けの仕事が向いている人
以下の条件に該当する人は、エアコン取り付けの仕事に適性があります。
- 細かい作業が好きな
- 学ぶことが好きな人
- 人の役に立つ仕事がしたい人
条件に当てはまる人は、積極的にエアコン取り付けの仕事にチャレンジしてみてください。
細かい作業が好きな人
エアコンを取り付ける際には、細かい作業を黙々とこなすことになります。エアコンの取り付けは、パズル感覚で限られた空間のなかに効率良く配管を設置していく仕事です。また、メンテナンスをする際には細かな確認作業が求められます。
日頃からプラモデルの作成や手芸などを趣味としており、地道な作業に楽しんで取り組める人は、エアコン取り付け業に高い適性があるでしょう。楽しく仕事をこなせる可能性が高いため、ぜひ前向きにチャレンジしてみてください。
学ぶことが好きな人
スキルを身に付けることで手に職をつけられるエアコン取り付け業ですが、空調設備の仕事は時間の経過とともに変化していきます。
新しいタイプのエアコンが普及すれば、取り付け業務の内容が変わるため、何十年も同じスキルが通用するというわけではありません。
新しいことを学ぶのが好きな人であれば、苦痛を感じることなくスキルアップできるでしょう。
逆に、勉強が嫌いな人は技術の発展と共に仕事を取りづらくなる恐れがあります。
人の役に立つ仕事がしたい人
人の役に立つことに強い喜びを感じる人は、エアコン取り付け業に向いています。顧客のもとで直接作業をすることが多いため、エアコン取り付けの仕事をしていると感謝の言葉をかけてもらえる機会がたくさんあります。
本業では感謝されることが少ない人も、副業としてエアコン取り付け業に取り組めば、 やりがいを感じながら前向きに仕事を進められるでしょう。
エアコン取り付けの大変さ:施工管理から現場の肉体労働まで
エアコン取り付けの仕事は、その特定の技術と専門知識を必要とするため、多くの人にとって大変な仕事だと言えます。以下は、エアコン取り付けの大変さを解説します。
エアコン工事の職場とは?一日の働き方から残業や夜勤まで
エアコン工事の職場は、個別の現場によって異なることがあります。一日の働き方も現場によって異なる場合がありますが、一般的には以下のような特徴があります。
- 屋外での作業が多いため、天候に左右されることがある
- 高所での作業が必要な場合がある
- 作業時間が不規則であり、夜勤や遅い時間帯の作業もある場合がある
- 残業が発生することもある
デスクワークから現場仕事へ:エアコン工事への転職とキャリアアップの方法
エアコン取り付けの仕事に転職しようと考えている人にとって、デスクワークからの転身は大いなる変化となるでしょう。以下は、エアコン工事への転職やキャリアアップを考える際に役立ついくつかの方法です。
- 経験を積む: エアコン取り付けの仕事は経験が重要です。まずは助手として経験を積み、少しずつスキルを磨いていきましょう。
- 資格を取得する: エアコン取り付けには特定の国家資格が必要な場合があります。適切な資格を取得することで、仕事の選択肢が広がります。
- 継続的な学習: エアコン取り付けの技術は進化しているため、最新のトレンドや技術について常に学習し、自己啓発を続けることが重要です。
エアコン工事と腰痛:肉体労働のリスクと対策
エアコン工事は、肉体労働を伴う仕事であることは間違いないですが、対策することで大変さが大きく軽減します。以下に、エアコン工事に伴うリスクとそれに対する対策について解説します。
1. 腰痛のリスク: エアコンの設置作業では、重たい機器や道具を取り扱う必要があります。そのため、腰や背中に負担がかかり、腰痛の発症リスクが高まります。
対策:
- 適切な姿勢を保つこと:重い物を持ち上げる際には、正しい姿勢で行うことが重要です。腰に余分な負荷がかからないようにしましょう。
- 腰を保護するベルトの使用:腰痛予防のために、専用の腰サポーターやベルトを使用することが推奨されています。
2. 高所作業のリスク: エアコンの設置には、高所での作業が必要な場合もあります。これにより、転落やけがのリスクが生じます。
対策:
- 安全な足場の確保:高所での作業では、安全な足場を確保することが重要です。しっかりとしたはしごや足場を使用しましょう。
- 適切な保護具の着用:頭部保護用のヘルメットや安全帯など、必要な保護具を着用することが必要です。
エアコン取り付けの仕事は肉体労働を伴いますが、適切な対策を取ることでリスクを軽減することができます。自分自身の健康を守るために、十分な注意と予防策を行いましょう。
エアコン工事の面接の注意点と成功のためのアドバイス
エアコン工事の仕事に興味があり、面接に受かりたいと考えている方にとって、面接の準備は非常に重要な要素です。以下に、エアコン工事の面接の注意点と成功のためのアドバイスをまとめました。
1. 知識と技術のアピール: エアコン工事の仕事には、電気や冷暖房の知識と技術が必要です。面接では、これらの知識や技術をアピールすることが重要です。過去の経験や資格を活かした具体的な事例を用意し、自信を持って話すことが大切です。
2. コミュニケーション能力: エアコン工事の仕事は、お客様とのコミュニケーションが重要な要素です。面接では、コミュニケーション能力をアピールすることが求められます。圧倒されずに話を聞き、適切な言葉で説明できる能力を持っていることを示しましょう。
3. チームワーク: エアコン工事の現場では、複数の人と協力して作業を行うことがあります。面接では、チームワークを重視する姿勢を示すことが大切です。過去の経験やアクティビティなど、チームでの仕事を経験したことを具体的に話すと良いでしょう。
成功するためのアドバイスとして、面接前にしっかりと準備をすることが重要です。自身の経験や能力を整理し、自信を持って面接に臨みましょう。また、エアコン工事の仕事に関する最新のトレンドや技術についても事前に調べておくことをおすすめします。
まとめ
エアコン取り付け業は、体力を消耗しやすく労働環境が厳しいことが多いため、「きつい」「大変」と言われることもあります。
しかし、未経験でも知識があれば始められる点や将来性がある点は大きな魅力です。
とくに、細かい作業が好きな人や体力がある人は、楽しみながらエアコン取り付けの仕事に臨めるでしょう。
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