簡単すぎるエアコンの取り外し方

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簡単すぎるエアコンの取り外し方

ご自宅のエアコンは、業者に依頼しなくても自分で取り外しできます。

しかし、適切な方法で取り外さなければリスクもあるので、丁寧活適切な方法取り外すようにしてください。

今回の記事では、自分でできるエアコンの取り外し方法を解説します。

取り外しの手順を紹介するので、手順通りに進めてみましょう。

ただし、エアコンの室内機も室外機も重量があるため、できれば二人以上での作業をおすすめします。

安全性を重視しながら、ぜひご自宅のエアコンを取り外す際の参考にしてください。

エアコンの取り外しに準備するもの

エアコンの取り外しに準備するもの

エアコンの取り外しをする前に、必要な道具を確認しておきましょう。

基本的な道具は、以下の5つです。

  • 六角レンチ
  • 日破
  • カッター
  • プラスドライバー
  • モンキースパナ

これらは絶対に必要になるものなので、事前に用意しておいてください。

いずれも、100円ショップなどで購入できます。

また、できれば用意しておきたいものは、以下の3つです。

  • ガムテープ
  • ビニールテープ
  • 滑り止めつきの軍手
  • ペンチ
  • マイナスドライバー

絶対になければいけないわけではありませんが、安全性を重視するためや、作業効率を高めるために用意しておきましょう。

さらに、エアコンを取り外した後を考えて、以下の3つも用意しておくと良いです。

  • エアコンキャップ
  • エアコン配管用パテ

いずれもホームセンターで購入できるので、揃えておきましょう。

エアコンの取り外し手順

エアコンの取り外し手順

自分でできるエアコンの取り外し手順を解説していきます。

以下で紹介する手順のとおりに行えば、自分でもエアコンを取り外せるでしょう。

具体的な手順は、以下のとおりです。

  1. 室外機の側面カバー外す
  2. 冷房運転
  3. ポンプダウン
  4. エアコン運転停止
  5. 室外機撤去
  6. 室内機撤去

上記のように、大きく分けると6つの手順でエアコンを取り外せます。

それぞれの手順の具体的な方法を解説していきます。

室外機の側面カバー外す

まずは、室外機の側面カバーをプラスドライバーで外していきます。

インパクトを使用すると楽ですが、通常のプラスドライバーでも問題ありません。

このとき注意したいのが、ネジの紛失です。

ネジは元に戻すときに必要なので、絶対になくさないようにしてください。

また、カバーはプラスチック状の柔らかい材質なので、割らないように気を付けましょう。

冷房運転

室内機の側面を外したら、エアコンの動作確認のために強制冷房運転を行います。

状況によっては通常の冷房運転でも動作確認は可能ですが、強制運転冷房で確認した方が良い理由として、以下の2つがあります。

  • 通常冷房でリモコン設定をした際、エアコンが正常に作動しない場合がある
  • 強制冷房運転の方が確実なので、作業効率が良い

強制冷房運転を行うには、室内機の右側を確認してみてください。

ほとんどの場合、室内機の表面の右側か、室内機のカバーを開けた右側に強制冷房運転のスイッチがあります。

強制冷房ボタンを5秒~10秒長押しすると室内機から音が鳴るので、音が鳴ったら強制冷房運転が開始された証拠です。

ただし、以下の2点も確認しておきましょう。

  • 室外機の中にあるコンプレッサーが作動しているかどうか…ファンのみが回転している場合は強制冷房運転が正常に作動していない
  • 室内機の吹き出し口から冷風が出ているかどうか…室内機から冷風が出ていなければ強制冷房運転が正常に作動していない

強制冷房運転が正常に作動していると確認できたら、次の手順に移ります。

ポンプダウン

強制冷房運転が確認できたら、ポンプダウンという作業を行います。

ポンプダウンとは、室内機と配管パイプ内にあるフロンガスを室外機へ送り出し、封じ込める作業です。

ポンプダウンを行わないと、フロンガスが大気中に放出され、環境汚染につながってしまうので、必ず実施しましょう。

具体的な方法は、まず強制冷房運転を行ったまま、室外機の送り側バルブ(細い銅管パイプ)を六角レンチで右回しに締めます。

この作業で、フロンガスを室内機に送り出すことを停止できます。

後は、そのままの状態で2~3分運転させてください。

次に、受け側バルブ(太い銅管パイプ)を六角レンチで右に回して締めます。

以上の工程で、ポンプダウンは完了です。

エアコン運転停止

ポンプダウンが完了したら、エアコンの運転は停止して構いません。

同時に、コンセントも抜いてください。

室外機撤去

エアコンの運転を停止したら、室外機の撤去作業です。

ここでは、配管やコードの切り離し作業が必要になるので、丁寧に行いましょう。

まず、配管につながっているナットを取り外して、室外機と配管を切り離します。

このとき、ドレーンホースという排水するためのホースも、カッターナーフなどで切っておきましょう。

次に、電源コードを切り離します。

電源コードを切り離す際は、感電の恐れがあるので注意して行ってください。

念のため、室内機のコンセントが外れているか再度確認しておくと良いでしょう。

コードの切断は、以下の順番でカットしましょう。

すべての配管と電源コードが外れたら、室外機を固定しているボトルを取って取り外し完了です。

また、室外機を移動させる際には、床の傷や汚れ防止のために、事前に搬出経路を確認して養生しておきましょう。

室内機撤去

室外機の取り外しが完了したら、最後の室内機の取り外し作業です。

室内機を外すときも配線を取る作業が必要になるので、丁寧に行ってください。

すべての配線は、ニッパーで切断できます。

配線のカット作業が終わったら、室内機を取り外します。

室内機は壁に固定された背板にひっかかるようについているので、下から持ち上げるようにすると取りやすいです。

室内機を取り外したら、壁には背板がついている状態なので、背板も壁から外しましょう。

以上でエアコンの取り外し作業は完了です。

エアコンを自分で取り外す注意点

エアコンを自分で取り外す注意点

エアコンの取り外し作業について解説しましたが、自身で取り外す場合は、以下の注意点に気を付けてください。

  • 配管を傷つけてしまう
  • 冷媒ガス回収の失敗
  • エアコンを落下させてしまう

いずれも業者に依頼すれば心配不要な部分です。

しかし、自身でエアコンの取り外しを行った場合は、上記のようなミスを発生させてしまう恐れがあります。

部屋を汚したり傷つけたりするほか、ケガや事故につながる可能性もあるので、必ず気をつけておきましょう。

配管を傷つけてしまう

室内機を取り外すときには、配管に注意してください。

室内機の配管は、絶対に切断してはいけません。

本体側の配管は、本体と分離できないため、折れたり傷つけたりすると、本体ごと修理に出さなければいけません。

室内機でカットするのは、配線のみです。

配線以外の部分は触れないようにしてください。

冷媒ガス回収の失敗

冷媒ガスの回収は、適切に行いましょう。

ガスが適切に回収されていないと、再度取り付ける場合にエアコン規定量の冷媒ガスを入れなければなりません。

規定量の冷媒ガスを入れるには費用がかかってしまうため、無駄な出費になってしまいます。

冷媒ガスが室内機に回収されたかは、室外機についている「サービスポート」で確認できます。

サービスポートの中心に細い棒のような物があるので、その棒を六角レンチの先で押してください。

冷媒ガス回収に成功している場合は、かすかに「シュー」という音が聞こえ、次第にその音が聞こえなくなります。

反対に、冷媒ガスの回収が成功していない場合、サービスポートの棒を押すと、強い勢いで冷媒ガスが噴出します。

もし冷媒ガスの回収に失敗している場合は、再度ポンプダウンの工程から始めなければいけません。

エアコンを落下させてしまう

エアコンの取り外しで最も気をつけなければいけないのは、エアコンの落下です。

室外機・室内機ともに、落下させてしまうと、けがや事故につながる可能性があります。

そのため、安全性を重視した作業を心がけてください。

たとえば室内機であれば、以下の2つの方法で落下の可能性を防げます。

  • 無理に背伸びをせずに脚立を使って取り外す
  • 一人で作業せずに二人で取り外す

また、室外機については、特殊な取り付け方をされている場合は、必ず業者に依頼してください。

たとえば、室外機が天井に吊り下げられていたり、2階などの壁に取り付けられたりしているケースです。

このような高いハシゴがなければ届かない箇所に設置されている場合、重い室外機を下までおろすのは大変危険な作業になります。

もし落下させてしまうと、転落や下にいる人を巻き込んだ事故に発展する可能性があるので、業者に依頼するようにしましょう。

特殊な位置に設置されている室外機を外す作業を業者に依頼する場合は、大体8,000~1万円が相場です。

そこまで多額の費用がかかるわけではないので、業者への依頼を検討してください。

エアコンを自分で取り外すおすすめポイント

エアコンを自分で取り外すおすすめポイント

エアコンの取り外しは、業者に任せる人がほとんどでしょう。

業者に依頼した場合のメリットとデメリットは、以下のとおりです。

メリット・作業の手間が省ける
・怪我などの危険性がない
・エアコンを傷つける心配がない
・部屋が汚れたり傷ついたりしないように作業を行ってもらえる
デメリット・多額の費用がかかる
・取り外し作業の日程を調整しなければいけない
・部屋に作業員を入れなければいけない

手間がかからない点では大きなメリットですが、費用や時間がかかる点、また、プライバシーの面でデメリットも大きいです。

もしデメリットが大きく気になるのであれば、自分でエアコンの取り外し作業を行った方が良いでしょう。

以下では、自分でエアコンの取り外しを行うおすすめのポイントについて解説します。

作業費用の節約

エアコンの取り外し作業を業者に依頼する場合、大手の家電量販店では4,000~6,000円の費用がかかります。

費用に含まれる項目は、以下のとおりです。

  • 地面の上やベランダに設置されている室外機の取り外し
  • 室内機の取り外し
  • 配管類の撤去
  • 冷媒ガスの回収
  • 配管穴のパテ埋め

基本的な作業はすべて含まれています。

しかし、特殊な方法で設置されている場合は、追加費用がかかります。

大手家電量販店の追加費用例は、以下のとおりです。

家電量販店追加費用
ヤマダ電機・屋根置き:9,000円~
・壁掛け:9,000円~
・公団吊り:9,000円~
・立ち下ろし:7,000円~
ジョーシン【新品エアコンを付け替える時の取り外し】
・屋根置き:5,100円~
・公団吊り:5,100円~
【エアコンを移設する時の取り外し】
・屋根置き:3.6kW/8700円~・9.6kW/9800円~
・壁掛け: 3.6kW/8700円~・9.6kW/9800円~
・公団吊り:3.6kW/8700円~・9.6kW/9800円~
ケーズデンキ・屋根置き:8,000円~
・壁掛け:8,000円~
・立ち下ろし:8,000円~

また、エアコンの取り外しをどの業者に依頼するかによっても、費用は異なります。

  • 家電量販店…4,000~8,000円
  • 不用品回収業者…5,000~1万円(処分費込み)
  • 引っ越し業者…5,000~1万円
  • エアコン工事業者…4,000~6,000円

上記はあくまで取り外しのみにかかる作業料金なので、業者によっては出張費がかかる場合もあります。

業者や状況によっても、5,000円以上の費用がかかると考えてください。

しかし、自分で取り外しができれば0円です。

そのままエアコンを処分する場合であれば不用品回収業者なども良いですが、ただ取り外すだけであれば、自分で行った方が確実にお得です。

女性でも簡単に作業できる

エアコンの取り外しは、手順のとおりに進めれば、女性でも簡単に行えます。

重量のある室外機などを移動する際には力がいりますが、女性二人で運べないほどの重量ではありません。

また、自分で作業をすれば、エアコン取り外し業者を家に呼ぶ必要がないので、女性一人暮らしならではの不安も解消できるでしょう。

まとめ

ヘルメット

エアコンの取り外し作業は一見難しく見えるかもしれませんが、手順通りに行えば簡単に取り外せます。

自宅のエアコンを取り外す際は、ぜひ今回の記事を参考にしながら取り外ししてみてください。

また、エアコンの取り外し作業をスムーズに行えたのであれば、エアコン取付・取り外しの作業員に向いているかもしれません。

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