副業としてエアコン取り付けの仕事に挑戦してみたいものの、どれだけの年収を得られるか疑問に感じている人もいるでしょう。
収入に関して理解していない状態で開業すると、理想と現実のギャップに苦しむことになりかねません。
本記事では、エアコン取り付け業者の平均年収や平均月収について詳しく解説します。
また、独立してエアコン取り付け業を行うメリット・デメリットについても説明しています。
エアコン取付業で独立しようと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
エアコン取り付け業者は儲かる?実際の収入について
エアコン取り付け業者は、安定した需要があり儲けやすい職種です。
しかし、時期によって収入に差がある職種でもあります。
ここでは、平均年収や繁忙期・閑散期の収入、平均月収について詳しく解説します。
開業後の収入をイメージする参考にしてください。
エアコン取り付け業者の平均年収
独立してエアコン取付業を行う場合、平均年収は500万円~1,000万円ほどです。
なかには熟練者となって、年収1,500万円以上を受注する人もいます。
コネクションづくりが得意な人や行動力・営業力がある人は、高年収を狙いやすい傾向にあります。た
だし、スキルや実績がない状態では仕事を受注しにくいため、最初のうちは年収500万円以下になるケースが大半です。
独立直後は行動力や営業力に自信がない人でも、努力次第でスキルを磨くことは十分に可能です。
地道に仕事をこなし、知識とスキル、営業力を磨いていきましょう。
繁忙期の収入
エアコン取り付け業における繁忙期は、冷房を使うことが多い5月~9月です。
特に気温が高くなる7月~8月やその直前はエアコン工事の業務依頼が殺到し、この時期だけで300万円以上稼げるケースも数多く存在します。
ただし、気候によって需要が左右される業界であるため、ニュースで「冷夏」と報道される年は仕事が少なくなりがちです。
逆に猛暑日が多い年には、休む暇もないほど忙しくなることも珍しくありません。
エアコン取り付け業者にとって夏は絶好の稼ぎ時なため、リソースを確保しておくと良いでしょう。
このタイミングに備えてスキルアップしておくのもいいかもしれません。
閑散期の収入、仕事
夏の暑い時期以外は、エアコン取り付け業者にとって閑散期となります。
繁忙期に比べて仕事を受注しにくいため、収入が低くなりがちです。
閑散期にも収入を得るためには、新築やリフォーム物件のエアコン設置工事を受注することをおすすめします。
また、オフィスビルやデパート・コンビニ・レストラン・病院・学校といった施設をクライアントとして獲得できれば、夏場以外にも数多くの案件を受注出来ることがあります。
閑散期は稼ぐのが難しい傾向にありますが、工夫次第で年間を通して安定した収入を得られるのです。
顧客開拓が閑散期の収入を獲得するための最善策です。
未経験者の平均月収
とある求人サイトに掲載されている情報によると、エアコン取り付け業者の未経験者の平均月収は25万円~30万円程度とされています。
雇用されるのではなく独立して活動する場合には、より高い月収を得ることも可能です。
ただし、個人事業主としてエアコン取り付け業に取り組む場合、自分で営業活動をして顧客を獲得する必要があるため仕事を受注するまでに時間がかかります。
そのため、いきなり個人事業主としてエアコン取り付け業をスタートするのではなく、まずは副業から始めると良いでしょう。
本業でも収入を得られる状態にしておけば、精神的なストレスや経済面の不安を感じずに落ち着いてエアコン取り付け業を展開できます。
エアコン取り付けの1件当たりの平均利益
持っているスキルや営業努力によって、エアコン取り付け業の単価は異なります。
より効率的に稼ぐには、1件当たりの単価を上げていくことが重要です。
では、どのように単価を上げていけばよいのでしょうか。平均単価と単価を上げる方法について解説します。
取り付け1件の平均単価
エアコン取り付け業における1件あたりの平均単価は、10,000円~30,000円程度と言われています。
時間としては工事1件につき2時間程度の場合が多く、トラブルが生じた際には2時間以上かかることもあります。
そのため、1日で対応できるのは3~4件程度で、報酬は30,000~120,000円ほどになるでしょう。
なかなか渋い金額に見えますが、工夫次第で1件あたりの単価を上げることは可能です。
やり方次第で単価はあげられる
先述したとおり、エアコン取り付け業の平均単価は10,000円~30,000円ほどですが、工夫次第でより高い報酬を得ることも可能です。
具体的には、以下の方法を取り入れることで単価アップを狙えます。
- オプションとしてエアコンの回収や取り外しを巻き取る
- 丁寧で正確な仕事を心がけることでクライアントからの信頼を勝ち取る
- 受注量が増えてきたら下請けを雇って仕事を振る
同業他社よりも質の高い仕事や広い守備範囲を展開することで、単価アップがしやすくなります。
また「〇〇さんなら安心して知人に紹介できる」とお客様に感じてもらえれば、新規顧客の紹介にもつながるでしょう。
独立して収入をあげることもできる
まずは副業としてエアコン取り付け業に取り組み、仕事量が増えてきたら専業として独立するのも手段のひとつです。
独立すると会社員のような時間的拘束から解放されるため、エアコン取り付け業に使えるリソースが増え、より高収入を得やすくなります。
また、企業に所属する場合とは違いロイヤリティが抜かれず、売上から経費を引いた金額がそのまま利益になるのも嬉しいポイントです。
ただし、いきなり専業にすると思うように稼げない恐れがあるため、収入の見通しが立ったタイミングで独立しましょう。
エアコン取り付け業で独立するメリット
エアコン取り付け業には、高年収を目指せる点以外にも4つのメリットがあります。
- 資格不要で始められる
- 1人でも始められる
- 繁忙期にがっつり稼げる
- 女性でも独立開業しやすい
年収以外のメリットについても理解しておくことで、前向きな気持ちでエアコン取り付け業に挑戦できるでしょう。
資格不要で始められる
エアコン取り付け業は、免許や資格の必要がない仕事です。技術さえ身に付ければ、だれでも業務に臨めます。
ただし、コンセントの設置や増設といった電気工事が必要な案件を受注する際には、電気工事士などの資格が必須です。
また、商業施設などに設置する業務用エアコンの取り付け業を行う場合は以下の資格が求められることもあります。
- 電気工事施工管理技士
電気工事における工程・品質・安全性などの管理施工計画の設計、電気工事の監督に関する業務などができるようになる資格。1級・2級がある。
- ガス溶接技能者・ガス溶接作業主任者
可燃性ガスと酸素を使用して複数の材料同士を一体化できるようになる資格。
- ボイラー技士
蒸気や温水を作り出す装置であるボイラーを取り扱える資格。2級・1級・特級がある。
- 冷媒フロン類取扱技術者
業務用エアコンの点検・冷媒の充填・回収ができるようになる資格。
第一種冷媒フロン類取扱技術者・第二種冷媒フロン類取扱技術者・RPC登録冷媒回収技術者がある。
まずは資格のない状態で事業を始めて、仕事に慣れてきたら資格取得に臨むことで幅広い業務を請けられるようになるでしょう。
資格を取る際は一気に複数の資格勉強をするのではなく、ひとつに絞って対策をすることで、効率的に資格の勉強ができます。
1人でも始められる
企業に所属してエアコン取り付け業を行うほかにも、最初から1人で始めることも可能です。
1人で事業を始める際には営業活動や経理業務などの手間がかかりますが、マージンを中抜きされることなく報酬を得られます。
また、組織ならではの人間関係に悩む必要がない点や、自分のペースで仕事を進められる点もメリットです。
仕事量や自分自身のマネジメントをする必要はありますが、自由度高く独立できるのは大きなメリットと言えるでしょう。
繁忙期にがっつり稼げる
先述したとおり、夏場はエアコン取り付けの需要が高まるためがっつり稼げます。
本業として在籍している会社の夏季休暇を利用して、エアコン取り付け業にコミットすることも可能です。
エアコン取り付け業者は年中忙しいわけではなく、繁忙期と閑散期でメリハリをつけられるため、本業との調整がしやすいのが嬉しいポイントです。
また、すでに個人事業主・フリーランスとして活動している人は、より柔軟に仕事の調整ができるでしょう。
閑散期に本業に注力し、繁忙期にはエアコン取り付け業にコミットすることで、年間を通して安定した収入を得やすくなります。
女性でも独立開業しやすい
技術職の中には体力が必要な仕事も多く、女性にとっては大きな負担となるケースもあります。
その点、エアコン取り付け業は比較的身体への負担が少ない業務なため、男性だけでなく女性にとっても取り組みやすい仕事です。
また、独立してエアコン取り付け業を行う場合、仕事量を自由に調整できるため育児や家事との両立がしやすいのも魅力のひとつです。
手に職をつけて独立開業したい女性の方は、ぜひエアコン取り付け業への挑戦を視野に入れてみてください。
ただし、室外機やエアコン本体の運搬など、ある程度の力仕事はできるといいでしょう。
まったく運動が苦手、体力に自信がないという人にはやや不向きかもしれません。
エアコン取り付け業で独立するデメリット
メリットの多いエアコン取り付け業ですが、2つのデメリットも存在します。
- 自分で営業をする必要がある
- 収入の安定性は自分次第
デメリットについても把握しておくことで「こんなはずではなかった」といった後悔を防げます。
自分で営業をする必要がある
エアコン取り付け業で独立する場合、営業活動を自分で行う必要があります。
特に独立したてで経験や実績が少ないうちは、仕事を受注するのに苦労するケースも珍しくありません。
営業活動による受注率をあげるためには、以下の方法を実践すると良いでしょう。
- 独立前にコネクションを作っておく
- TwitterやInstagramなどのSNSで集客する
- Webサイトを作成しSEO対策を施す
- ジモティーやおうちのこうじ.comなどのプラットフォームを使う
- 紹介につなげるために1件1件の仕事を丁寧に行う
どれも地道な方法ですが、コツコツと営業活動を続けることで受注数を増やしやすくなります。
また、独立してエアコン取り付け業の仕事をしている人との交流を図り、営業に関するアドバイスをもらうことも効果的です。
収入の安定性は自分次第
エアコン取り付け業に限らず、独立して新たな事業に着手する際には、収入を安定させるのが困難です。
順調に案件を獲得できる時期もあれば、うまくいかない時期もあります。
特に、繁忙期と閑散期の落差が激しいエアコン取り付け業は、収入を安定させるのが難しい職種だと言えます。
安定した収入を得るためには、多くのコネクションを作る・閑散期にも仕事ができるように新築やリフォーム物件の案件を受注する、といった方法を実践するのが効果的です。
また、エアコンの取り付けに関する技術だけでなく、営業術や交渉術のスキルを磨く必要があります。
現在は書籍やYouTubeなどを活用して、営業や交渉に関する勉強ができるようになりました。
これらのスキルにも注力すると良いでしょう。
エアコン取り付け業者は儲かる
本記事ではエアコン取り付け業者の年収や月収について詳しく解説してきましたが、結論としてエアコン取り付け業は儲かる仕事です。
資格取得の必要がないため準備期間が短く済むうえに、今後も安定した需要が見込め、将来的にも高い年収を維持しやすいと言えます。
努力次第では年収1,000万円以上を稼ぐことも可能なため、ぜひ前向きな気持ちでエアコン取り付け業に挑戦してみてください。
まとめ
エアコン取り付け業に資格取得は必要ないものの、仕事として取り組むためには技術を身に付けるための勉強が不可欠です。
電気工事士等の資格がなければできない業務もありますが、誰かとチームを組んだりすれば開業当初でもあらゆる案件に対応できるようになるでしょう。
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